Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●FODMAP
お腹の不調を改善する、
低フォドマップ食とは?

ダンディズム 2022.03.07

慢性的な下痢や膨満感などお腹の不調はストレスや過労が主な要因だが、最近になってフォドマップの影響もあることがわかってきた。
原因不明のお腹の不調は高フォドマップの食品を控えることで改善することがあるという。

フォドマップ(FODMAP)とは小腸では吸収されにくい発酵性の4種類の糖質の頭文字を使った造語で、Fermentable(発酵性の糖質) +Oligosaccharides(オリゴ糖)+Disaccharides(二糖類)+Monosaccharides (単糖類)+And+Polyols(ポリオール)から成る。

これらの糖質が多く含まれる代表的な高フォドマップ食は、
●オリゴ糖:小麦、豆腐、ごぼう、玉ねぎ、にんにくなど
●二糖類:牛乳、ヨーグルトなど
●単糖類:はちみつ、果物など
●ポリオール:プルーン、イチジク、マッシュルーム、人工甘味料など
で、これらを摂るとお腹の膨満感や痛み、下痢、便秘を引き起こしたり、吸収されずに腸内に留まって発酵し多量のガスを発生させたりする。お腹にやさしいとされるオリゴ糖やてんさい糖、乳糖が入ったヨーグルトも人によっては不調になるという。

これらを改善するには、どの高フォドマップ食が原因かを調べる必要があるので、まずは高フォドマップに該当する食品を2~4週間すべての食事から排除することから始める。これで不調が改善されれば高フォドマップ食が原因と推定されるが、改善されない場合は他に原因があるのでこの食事法を実践する意味はない。

次のステップでは排除した食品を1品ごと少量ずつ摂って不調の有無を確認する。不調の原因となる食品はひとつとは限らないので摂取頻度の高い食品をすべて試す必要がある。

但しここで注意すべきはこれで原因の食品が見つかっても、それをすべて排除すると栄養が偏って別の不調になる可能性があるということ。厳格に行いたい場合は医師や管理栄養士に相談した方が安心だ。

さらにこれほど厳格でなくてもパンよりもご飯、パスタよりも米粉のパスタに置き換えるなど日常の食事を低フォドマップ(下記参照)にすることで症状が改善することもある。また一見すると低フォドマップ食は「グルテンフリー」の食品とかぶることが多いが、グルテンフリーでも豆腐や納豆は高フォドマップなのでそこは知識として持っておきたい。

程度にもよるがお腹の不調が続いているようならフォドマック食について考えてみてもいいかもしれない。

●主なフォドマップ食品

   <高フォドマップ食>  <低フォドマップ食>
穀類 大麦、小麦、トウモロコシ 米、玄米、そば
野菜・イモ 豆類、玉ねぎ、キノコ類、サツマイモ トマト、ニンジン、ナス、ジャガイモ
タンパク質 ソーセージ、豆乳、絹ごし豆腐 牛豚鶏肉、魚介類、卵、木綿豆腐
乳製品 牛乳、ヨーグルト、クリームチーズ バター、マーガリン、カマンベールチーズ
果物 リンゴ、桃、アボカド、グレープフルーツ バナナ、イチゴ、ブドウ、オレンジ

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