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「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●保健機能食品
トクホ、栄養機能食品、機能性表示食品…
違いを知って賢く栄養補給!

ダンディズム 2022.09.02

市場にはさまざまな健康食品、健康飲料、サプリメントなどが流通しているが、実際に日本で制度化されているのは「特定保健用食品(トクホ)」「栄養機能食品」「機能性表示食品」のみ。しかもそのすべてが国に認可されているわけではないという。
何がどう違うのか、それぞれの特長を理解したうえで自分に合ったものを選びたい。

「トクホ」と呼ばれる「特定保健用食品」は、「からだの生理学的機能などに影響を与える成分が含まれている」と消費者庁に認可された食品のこと。テレビなどでよく見かけるあのマークがその証だ。

メーカーは食品ごとにその有効性や安全性を証明する必要があるため大変な時間とコストを要するが、国に認められれば市場での信頼性がより高くなる。さらに「血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」といった具体的な保健機能の表示ができるので、消費者にとってもわかりやすくなるというわけだ。

一方消費者庁の認可なしで機能をアピールできるのが「栄養機能食品」と「機能性表示食品」。

「栄養機能食品」は人の生命・健康の維持に必要なビタミン、ミネラルといった特定の栄養素の補給を目的としおり、国が決めた基準に沿っていればメーカーの責任で食品に含まれる栄養成分と機能の表示が可能だ。

栄養素の補給が目的なので錠剤やカプセルをイメージしがちだが、加工食品や生鮮食品なども対象となるので意外と範囲は広い。

さらにトクホと栄養機能食品に加え、2015年に食品の選択肢を増やすことを目的に加わったのが「機能性表示食品」。こちらも生鮮食品を含むすべての食品が対象だが、栄養機能食品が栄養素の補給をうたっているのに対し、機能性表示食品は「おなかの調子を整える」、「脂肪の吸収を穏やかにする」など、機能をわかりやすくアピールできるのが特長だ。

これらの機能表示はメーカーの責任で行えるが、機能性表示食品ではその科学的根拠や安全性などの情報は消費者庁へ届け出ることが義務付けられている。消費者庁ではその情報をウエブサイトでオープンにしているので、誰でも内容を確認することが可能だ。

年々膨大する健康食品市場だが、やみくもにサプリメントや食品を摂取するのではなく、国が認めている食品なのか、信頼できるメーカーか、その機能や目安量は自分にあっているかなど、さまざまな情報を事前に収集することも大切だ。

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