Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●モヤモヤ血管

治らない痛み、その原因は「モヤモヤ血管」かも?  

ダンディズム 2025.07.02

人体に必要不可欠な血管だが、なかには悪さをするものもあることがわかってきた。 ケガなどの後に増える「モヤモヤ血管」がケガの治癒後も消えずに残ってしまうと、そのまま慢性痛につながってしまうケースも多いという。

オクノクリニックの奥野祐次医師は、五十肩や腰痛、ひざの痛みといった慢性的な関節痛にモヤモヤ血管が関係していることに着目し新しい治療法を確立した。 ひとがケガをするとそれを修復する過程で血管や神経が一時的に増えるが、炎症や損傷が治まるとそれらも自然に消えるのが通常だ。
しかし加齢などの影響で増えすぎた血管や神経が残ってしまうと、神経から痛みの信号が脳に送られ続け、ケガは治っているのに痛みが慢性的に残ることになる。しかも残った痛みは湿布や鎮痛剤では軽減できないため、人によってはその痛みにずっと耐えなければならなくなる。
 こうした血管の状態はレントゲンでは確認できないため、これまで血管と痛みの関連は見逃されてきたが、血管造影検査が普及したことでモヤモヤ血管の存在も明らかになってきた。
血管造影検査のエキスパートである奥野医師の治療は、血管造影を行いつつモヤモヤ血管周辺にステロイドやヒアルロン酸などを注入して痛みを軽減させるのだが、高い効果が得られることから同じ治療を行うクリニックも増加している。
しかしまだ新しい治療なので保険適用ではないうえ、複数回の治療が必要になるケースや誰にでも高い効果が得られるわけではないことを認識しておく必要がある。
しかしモヤモヤ血管を消すにはもっと簡単な方法がある。モヤモヤ血管は外部からの圧迫で一定時間血液の流れが止まると死滅しやすい特性があるが、ここに着目した奥野医師は誰でもできる「15秒指圧」をセルフケアとして促している。
例えばひざの痛みの場合、
①痛いほうのひざの周りを親指で押し、痛みが出るポイントをいくつか探す。
②明らかにほかの場所よりも痛い場所が見つかったら、そこを一か所につき15秒ずつ爪が白くなる程度ぎゅっと押す。
この時痛みのポイントを揉まずに押すのがポイントで、1日2回程度行えば早くて数日、遅くても2~3週間で効果を感じる人が多いという。
拍子抜けするほど簡単だが理にかなったセルフケアであることは間違いない。加齢とともに痛みがとれにくくなったと感じているひとには試す価値がありそうだ。

   

 

 

 

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