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「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●血液型と病

血液型によって異なる病のリスク、出血のリスク

ダンディズム 2024.6.03

血液型占いに興味を持つ人は多いが科学的根拠はない。しかし血液型によってなりやすい病があることはデータなどで認識されている。なぜこうした差異が生まれるのかその詳しい原因はわかっていないが、自分の血液型がどんなリスクに弱いかを知っておいて損はない。

2009年アメリカ国立がん研究所はB型の人の「膵臓がん」になる確率は最もリスクの低いO型の人に比べて1.72倍、「Ⅱ型糖尿病」では最もリスクの低いO型に比べて1.21倍確立が高いと発表した。
また2010年スウェーデンの大学はA型の人の「胃がん」になる確率は、最も低いO型の人の1.2倍、さらに2014年のアメリカの研究ではAB型の人は「脳卒中」発症の確率が最もリスクの低いO型の人と比べて1.83倍高いとしている。
このように血液型によって発症しやすい病はさまざまだが、わかりやすいのが血液型と免疫力の関係だ。血液型によって免疫力の高さに違いがあることは広く知られていて、一番高いのはO型、続いてB型、A型、AB型となっている。
人類の祖先の血液型とされるO型は免疫力が高く梅毒や天然痘などに感染しにくい。ところがノロウイルスやピロリ菌には感染しやすいから不思議だ。
O型の次に免疫力が高いB型の人は、サルモネラ菌や肺炎球菌、さらには数年から数十年に1度世界的に大流行するインフルエンザA型にかかりやすい。
さらに免疫力が低いA型の人は風邪をひきやすく、ガンになる確率も高めだといわれている。
最も免疫力が低いとされるAB型だが、実はアレルギー疾患にはなりにくい。これは細菌などによる感染症に対抗できる抗体を作れる免疫系を持っているためで、皮膚病や関節炎、炎症などの自己免疫疾患にかかる確率も低い。
こうしたデータを見る限り最も有利なのはO型の人なのだが、当然ながら弱点もある。O型の人の血液はサラサラで心疾患や脳血管疾患のリスクは低いが、大ケガで大量出血してしまうと血液が凝固しにくい。
日本の救急病院による重症外傷の患者901人のうちO型以外の血液型の死亡率は11%なのに対しO型は28%と2倍以上。自分もしくは身近にO型の人がいる場合は知っておきたい情報だ。
科学的根拠によって血液型別の病のリスクがわかるのは興味深い。自分の血液型の弱点を知ることは血液型占いよりは有意義と言える。 もちろん「何型だから安心」ではなく健康面で気を付けることは皆同じだ。    

 

 

 

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