Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●飲酒とガン

飲みすぎ注意!ビールロング缶1本以上で、大腸ガンリスク? 

ダンディズム 2024.8.03

厚生労働省は今年、飲酒に関する初のガイドラインを発表した。大量飲酒が生活習慣病のリスクを高めることは知られているが、リスク回避には酒量よりも「純アルコール量」に着目することを促している。

厚生労働省の今回の発表で注目すべきは、生活習慣病のリスクを高める1日当たりの純アルコールの摂取量が、男性は40グラム以上、女性は20グラム以上と明示されたことだ。
純アルコール量(g)は、飲んだ量(ml)、アルコール度数、 アルコール比重の0.8の3つをかけあわせて算出するが、これによるとビールならロング缶1本、日本酒なら約1合で純アルコール量は約20グラムに相当する。つまり我々が思っている以上に1日の飲酒の適量は少ないのだ。
しかも男性の場合ガンのリスクが高まるとされる1日の純アルコール摂取量は、大腸ガンと進行性の前立腺ガンで約20g、肝ガン約で60g。胃ガンと食道ガンでは少量でもリスクが高まるという。
さらに飲酒は高血圧の原因にもなり、純アルコール摂取量が約29gで脳出血、約40gで脳梗塞のリスクを高めてしまうのだ。 特に女性は男性よりもアルコールの影響を受けやすいため、より少ない飲酒量が好ましいとされる。
また高齢者は体内の水分量が減少するために酔いやすくなり、飲酒が認知症の発症リスクになることもある。特に夏場はアルコールによる利尿作用で脱水が進みやすくなるので、のどの渇きを癒すための飲酒には注意が必要だ。
こうした厚労省の発表や最近の健康志向への高まりから、一部のメーカーでは「ストロング系」と呼ばれる低価格で酔いやすい高アルコール酎ハイから撤退したり、低アルコールビールの発売を始めたりしている。
昔から「酒は百薬の長」と言われてきたが、それはあくまでも適量を守ったうえでのこと。飲酒によるリスクは年齢や性別、体質や体格によって左右されるが、飲める体質だから安心というわけでは決してない。
1日の純アルコールの摂取量を意識しつつ、定期的にガン検診を受けることが最大の防御策と言える。    

 

 

 

PAGE TOP