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●超悪玉コレステロール

悪玉よりも凶悪!「超悪玉コレステロール」

ダンディズム 2024.2.03

悪玉コレステロール値が基準範囲内なのに、なぜか進む動脈硬化。その要因は悪玉よりもさらに微細な「超悪玉コレステロール(small dense LDL)」が原因かもしれない。コレステロールの検査値が正常でも油断は禁物。超悪玉コレステロールは知らない間に増えている

コレステロールは血液によって運ばれる脂質のひとつで、肝臓で作られたコレステロールを全身へ運ぶのが「悪玉コレステロール」、血管内の余分なコレステロールを回収して肝臓に戻すのが「善玉コレステロール」だ。
コレステロールは生命維持に必要不可欠だが、悪玉コレステロールが増えすぎると動脈硬化が進みやすくなる。また血管壁の中に入って酸化してしまうとプラーク(血管壁のこぶ)となり、より悪化すると血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすのだ。
ところが通常の悪玉コレステロールよりもさらに微細な「超悪玉コレステロール」は、血液中により長くとどまり血管壁の中にも入り込みやすい。つまり狭心症や心筋梗塞などを発症する人は超悪玉コレステロールが多い傾向にあるようだ。
超悪玉コレステロールは基準値よりも高い中性脂肪、血糖値、血圧、さらには肥満が原因で増加するが、メタボリックシンドロームの人は超悪玉コレステロールのみが増えるというから質が悪い。
当然のことながら超悪玉コレステロールを下げるには生活習慣の見直しが第一。
食生活は1日3食規則正しく食べる、食べ過ぎない、間食や夜食は控える、飲食は就寝2~3時間前までに、炭水化物などに偏りすぎずバランスよく栄養を摂る、などが基本だ。

さらに運動ではウォーキングなどを1日30分以上、週3回以上~毎日、できれば血液中のブドウ糖や中性脂肪が増える食後1~2時間に行うのが効果的だという。
また喫煙は悪玉だけでなく超悪玉コレステロールも酸化させるのでよりリスクを高めてしまう。重篤な病を発症する前の禁煙は非常に大きな意味を持つのだ。
また中性脂肪や血糖値、血圧などが正常でも内臓脂肪が多い人や、家族に心筋梗塞や狭心症を発症した人がいる場合も超悪玉コレステロール値が高い傾向にあるという。気になる人は保険対応ではないが超悪玉コレステロール検査(sd LDL-C検査)を受けることも可能だ。

 

 

 

 

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