Self-improvement 自分磨き
「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●歯周病菌で大腸がん
血管系疾患だけじゃない!大腸がんの要因にも歯周病菌が?
ダンディズム 2025.01.01
歯周病菌は心臓や脳血管の疾患、糖尿病や誤嚥性肺炎などに影響するが、ある特定の菌は大腸がんの危険性を高めるという。 日本人の罹患率が高い大腸がんだが、正しい口内ケアを行うことである程度の予防が期待できるかもしれない。
これまで大腸がんは喫煙、飲酒、運動不足、肥満など生活習慣の乱れが発症の要因とされてきたが、横浜市立大の研究チームは口腔内の歯周病菌と同じ菌が大腸がん組織にも存在していることを発見。歯周病菌が大腸がんと関りがある可能性を指摘した。
同大の研究チームでは2021年から大腸がん患者に歯周病の治療を受けてもらい、その前後で菌の数が変動するかを調査。すると歯周病が治った患者の便では菌が減少していたという。 さらに2023年には大腸がん患者の唾液とがん組織から得られた菌株が、遺伝子レベルで一致したことも発表している。
大腸がんを引き起こす菌は誰の口内にも棲息する「フソバクテリウム・ヌクレアタム」で、がん細胞の活性化に関わって大腸がんを悪化させ、大腸粘膜の防御機能を損なわせる。 消化管経由か血管経由かは不明だが、この菌が口腔から大腸へたどり着いて大腸がんの進行に関わっている可能性が高い。
菌が大腸がんに影響しているのであれば胃がんの原因のピロリ菌のように除菌すればいいのだが、この菌は除菌が難しいうえに歯周病を治療しても唾液中の濃度は下がらないという非常に厄介な存在なのだ。
口の中にいる菌は約700種といわれがんとの関りが指摘される菌は他にも見つかっているが、残念ながらこれらの除菌方法もまだ見つかっていない。つまり現時点では歯周病にならないようにする以外有効な手立てはない。
歯周病は痛みや腫れ、出血などの典型的な症状がなくても進行してしまうため、歯の健康維持のためには歯科でのケアは不可欠。歯周ポケット内にできるさまざまな菌のかたまり「バイオフィルム」を定期的に除去することが今後の健康を左右する。
残念ながら日本人の口腔ケアへの意識はまだまだ低く、定期的に歯科に通っている人はほんの一握りにすぎない。そこで政府は2025年を目標に「国民皆歯科健診」の導入を目指し、さまざまな疾病の予防につなげようとしている。
すべての人が歯周病菌の恐ろしさを認識し、より効果的な口腔ケアを実践することが急がれる。
同大の研究チームでは2021年から大腸がん患者に歯周病の治療を受けてもらい、その前後で菌の数が変動するかを調査。すると歯周病が治った患者の便では菌が減少していたという。 さらに2023年には大腸がん患者の唾液とがん組織から得られた菌株が、遺伝子レベルで一致したことも発表している。
大腸がんを引き起こす菌は誰の口内にも棲息する「フソバクテリウム・ヌクレアタム」で、がん細胞の活性化に関わって大腸がんを悪化させ、大腸粘膜の防御機能を損なわせる。 消化管経由か血管経由かは不明だが、この菌が口腔から大腸へたどり着いて大腸がんの進行に関わっている可能性が高い。
菌が大腸がんに影響しているのであれば胃がんの原因のピロリ菌のように除菌すればいいのだが、この菌は除菌が難しいうえに歯周病を治療しても唾液中の濃度は下がらないという非常に厄介な存在なのだ。
口の中にいる菌は約700種といわれがんとの関りが指摘される菌は他にも見つかっているが、残念ながらこれらの除菌方法もまだ見つかっていない。つまり現時点では歯周病にならないようにする以外有効な手立てはない。
歯周病は痛みや腫れ、出血などの典型的な症状がなくても進行してしまうため、歯の健康維持のためには歯科でのケアは不可欠。歯周ポケット内にできるさまざまな菌のかたまり「バイオフィルム」を定期的に除去することが今後の健康を左右する。
残念ながら日本人の口腔ケアへの意識はまだまだ低く、定期的に歯科に通っている人はほんの一握りにすぎない。そこで政府は2025年を目標に「国民皆歯科健診」の導入を目指し、さまざまな疾病の予防につなげようとしている。
すべての人が歯周病菌の恐ろしさを認識し、より効果的な口腔ケアを実践することが急がれる。
