Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●超加工食品

食べ続けるとからだにダメージ?「超加工食品」  

ダンディズム 2024.11.02

「超加工食品」とはカップ麺やレトルト食品ファストフードやスナック菓子など、工業的に加工された食品のこと。時間がない現代人にとっては必要不可欠なお助け食品だが、長期間にわたって過剰摂取するとからだに悪影響を与えることがわかってきた。

ブラジルのサンパウロ大学公衆衛生学部の研究者らが考案した「NOVA分類」では食品を4つのグループに分類している。
  • グループ1…未加工あるいは最低限加工した食品(野菜、果物、穀物、肉や魚の切り身、卵、水などに乾燥、ボイル、冷蔵、冷凍、真空パックなどの加工をしたもの)
  • グループ2…自宅やレストランのキッチンでグループ1を用いて調理する際に使う食材(精製塩、植物油、バターなど)。
  • グループ3…グループ1にグループ2を加えて作る比較的単純な食品(缶や瓶詰めの野菜、果物、豆類、味付けナッツ、チーズ、燻製肉など)。
  • グループ4…5種類以上の素材を含み、工業的に加工された超加工食品(ファストフード、インスタント食品、冷凍食品、清涼飲料水、スナック菓子、菓子パンなど)。
 また米国の糖尿病学会ではグループ4の超加工食品を「糖分、塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品。硬化油、添加糖、香味料、乳化剤、保存料などの添加物を付与して工業的過程で作られ、常温保存ができて日持ちする食品」と定義づけている。
さらに超加工食品は塩、砂糖、脂肪を多くして強い味にすることでおいしさを感じやすくしており、その味に慣れてしまうと薄味の食事では物足りなくなる。超加工食品に中毒性があると言われるのはこのためだ。
しかも多くは高カロリーで長期間の過剰摂取が体内に慢性的炎症を引き起こし、認知症、肥満、糖尿病、消化器系がんなどの要因にもなりやすい。結果的に早期死亡につながると指摘する専門家がいるほどだ。
医師などからの指導で超加工食品中心の食生活をしていた人が食べるのをやめる努力を続けた結果、砂糖、塩、脂肪の摂取量が減り、胃腸の調子が良くなる、集中力が高まる、よく眠れるなど体調の好転が多くみられたという。
忙しい毎日のなかで超加工食品に頼らざるを得ないことも多いが、手のこんだ料理でなくてもできる限り加工度の低い食事を心がけることが重要だ。
   

 

 

 

PAGE TOP