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「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●食後高脂血症
検査結果は問題なし、
なのに「食後高脂血症」?

ダンディズム 2023.06.01

空腹状態で受ける血液検査では見つかりにくい「食後高脂血症」が、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす新たな危険因子であることがわかってきた。
食後に血液検査を受ける機会が限られる中、食後高脂血症は多くの人に潜む可能性がある。

脂質の多い食事を摂れば健康な人でも中性脂肪はある程度増えるが、「食後高脂血症」では食後の増え方が著しく、時間が経過しても下がりにくいのが特長。

通常食事で摂取した中性脂肪はコレステロールも含んだ大きなかたまりで、脂肪酸という小さい物質に速やかに分解される。その後、脂肪酸は細胞に取り込まれてエネルギーとして消費されるが、食後高脂血症の人は中性脂肪の分解が遅く「レムナント」という分解途中の中性脂肪のかたまりが血液中に長くとどまってしまう。レムナントにはコレステロールも含まれているため、血液中に長くとどまることで血管壁に入り込みやすくなり動脈硬化の原因となる。

実際食後の中性脂肪値が高い人ほど狭心症や心筋梗塞を引き起こしやすいこともわかってきた。

空腹時の血液検査で中性脂肪が高い人は食後も高い傾向にあるのでわかりやすいが、ほとんどの血液検査は空腹時に採血するため食後高脂血症は見つけにくい。空腹時は中性脂肪の値が正常でも、食後だけ高くなるケースもあることを認識しておく必要がある。

特に食後高脂血症はメタボリックシンドロームや糖尿病の人に多いことがわかっているので、当てはまる人は食後高脂血症かどうかの検査が有効だ。

検査では12時間以上絶食した後に高脂肪食を摂取し、その1時間後から8時間後までに採血を繰り返すなどの方法で行われるが、残念ながらまだ保険適用ではなく、実施している医療機関も限られている。今後は狭心症や心筋梗塞のリスクを調べる検査法として定着することを期待したい。

空腹時の血液検査で異常がなくても、乱れた生活習慣を続ければ突然足をすくわれてしまうのが食後高脂血症。メタボや糖尿病などでリスクを抱えている人は食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足は大敵。ただちに生活習慣を見直す必要がある。

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