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- 【Self-improvement】ダンディズム:誰でも簡単に心を整えられるウォーキング
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●ウォーキングと抑うつ
誰でも簡単に心を整えられる
ウォーキング
ダンディズム 2022.10.05
最も手軽で簡単な運動と言えるウォーキング。高血圧や糖尿病の改善、心血管疾患のリスク低下や骨粗しょう症予防などさまざまな効用があるが、最近では心にもいい影響を与えることがわかってきた。
ウォーキングなどの運動の習慣化がうつ病の発症を抑える可能性がある……
米国ハーバード公衆衛生大学院の研究によると、週4時間(平均して毎日35分以上)の運動を行うことでうつ病を発症するリスクが17%低下し、毎日1時間の活発な運動でさらにリスクが軽減されることがわかったという。
運動といえば鼓動が激しくなる位までペースをあげなければならないと思いがちだが、心の健康のためにはウォーキングのような血流が少し速まる程度のもので十分。気分を良くする脳内のさまざまな物質は、少しの血流の上昇で幸せホルモンとしての働きを始めるからだ。
例えば体内で分泌されるモルヒネと言われる化学物質の「エルドルフィン」、気分をつかさどる神経伝達物質の「セロトニン」、快感や意欲を与える神経伝達物質の「ドーパミン」などが気分を良くする物質だが、これらの働きは軽度から中程度のうつ症状の治療に使われる一般的な薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と同程度の効果を発揮することがわかった。誰でも適度な運動後にすっきり感を得られるのはこのためだ。
またうつ病は認知症とも関係が深く、認知症外来を受診する高齢者の実に5人に1人はうつ病の症状がみられるという驚きのデータもある。アメリカの研究では40歳代の時点で運動習慣がなく体力が低下していると、60歳を過ぎてから脳の容積が減少し認知機能も低下しやすくなることが判明。つまり若いうちから運動を続けていれば、うつ病予防だけでなく認知症予防にもつながるというわけだ。
長引くコロナ禍でほとんどの人がこれまでにないストレスにさらされているが、いつでもどこでもできる手軽なウォーキングがストレスの軽減だけでなく、認知症予防にもなるというのは朗報だ。もちろんバランスのとれた食事と良質の睡眠を意識することも忘れてはいけない。
これからの季節、コロナの流行で奪われた体力を取り戻し、未来の健康につなげるためにもウォーキングを始めてみてはいかがだろうか。