Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●砂糖の種類

砂糖の甘さや栄養素は 原料と製法で異なる

ダンディズム 2023.11.03

身近な調味料なのに意外と知らない砂糖の種類と特長。黒糖や上白糖以外にもさまざまな種類があり人工甘味料も登場している。 原料と製法の違いで生まれるそれぞれの特長を知れば、選ぶ砂糖も違ってきそうだ。

砂糖は大きく「含蜜糖」と「分蜜糖」に分けられ、どちらも原料は「さとうきび」。 含蜜糖(未精製糖)に代表される「黒糖、きび糖、和三盆、赤糖」は深い味わいとやさしい甘さが、分蜜糖(精製糖)の「グラニュー糖、上白糖、三温糖、ざらめ糖」は強くストレートな甘みが特長だ。

含蜜糖は製法時にミネラルなどを豊富に含む糖蜜を結晶と分離しないため、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルや、ビタミンB6が豊富。黒糖の一大産地沖縄では夏場に黒糖を食べる習慣があるが、これはミネラル豊富な黒糖が熱中症対策になるからだ。 一方分蜜糖の製法は糖蜜を結晶と分離するのが特長で、ミネラルはほとんど残っていないが甘みはストレート。分蜜糖の代表格である上白糖はあらゆる料理やお菓子作りに適しており、日本で最も多く生産・消費されている。

但し気を付けたいのが必ずしも茶色が含蜜糖、白色が分蜜糖ではないということ。三温糖やざらめ糖は薄茶色なので一見すると含蜜糖だが、これは生産工程で何度も加熱されたことによるもの。ミネラルの含有量は上白糖と同レベルの分蜜糖だ。

次に最近の腸活ブームで注目度が増しているのが「オリゴ糖」。原料に砂糖や大豆などの天然素材を使用していて、腸内で善玉菌のエサになってくれる。

さらにとうもろこし由来の「エリストール」、中国原産のウリ科の植物ラカンカが原料の「ラカンカ」は、血糖値が上がらないことから糖尿病対策やダイエットに有効。特にラカンカは砂糖の300~400倍の甘さがあるがカロリーゼロというから驚きだ。

最後におさえておきたいのが化学合成によって作られた人工甘味料で「サッカリン、アスパルテーム、スクラロース」など。少量で強い甘味があるがカロリーはほぼゼロなので低カロリー飲料をはじめさまざまな食品に使われている。
日本で使用されている人工甘味料は国によって安全性が認められ使用基準や使用量も定められていが、腸内フローラに悪影響を与える、糖尿病のリスクが増えるなどの問題点を指摘する専門家がいるのも事実。摂りすぎには注意が必要だ。
甘みは私たちの食生活にかかせないものだが、人工甘味料に限らず砂糖の過剰摂取がからだに良くないのは明白。適度な摂取を心掛けたい。

 

 

PAGE TOP