Self-improvement 自分磨き
「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●アルツハイマー病とカビ
「カビ」が原因の
アレルギーや感染症、
アルツハイマー病も?
ダンディズム 2023.08.01
さまざまな要因が重なって発症するアルツハイマー病だが、最近の研究ではその要因のひとつに「カビ」があげられている。
これまで正しい生活習慣がアルツハイマー病の予防につながるとされてきたが、生活環境の改善も重要となってきた。
認知症の約6割を占めるアルツハイマー病だが、発症した人の脳の表面には脳のゴミと呼ばれる灰色のシミ「アミロイドβ」が付着し、長い年月をかけてその範囲を拡げていく。アミロイドβは神経細胞を死滅させアルツハイマー病を発症させるが、これまでアミロイドβを増やす要因は生活習慣病や歯周病、睡眠不足などとされていた。 しかしアミロイドβは本来、毒物や炎症から脳の神経を守る防御反応で作られる物質であるため、長年にわたってカビなどの毒性物質にさらされてしまうと、脳に必要以上に蓄積されてしまうのだ。
実際、米国の研究者が発症の原因不明のアルツハイマー病の患者の尿を調べたところカビの代謝物が検出され、その多くの患者の自宅には大量の黒カビが生えていたことが判明している。 だがすべてのカビがアルツハイマー病の要因になるわけではない。我々はカビからさまざまな恩恵を受けているのも事実だ。
我々が気を付けるべきは風呂場、洗面所、台所、エアコン、加湿器など身近なところで目にする「黒カビ」。カビの臭いが漂っていたりするとかなり危険な状態だ。カビがまき散らす超微小な胞子はどこからでも体内に侵入するので、黒カビを発見したらゴーグル、マスク、手袋を着用のうえ速やかに取り除かなければならない。また食品についたカビも要注意。食品についたカビは体内に入る確率が高いので、よりしっかりとした管理が重要だ。 さらに防腐剤の入っていない化粧品にカビが発生すると、皮膚からカビの毒素が入ってしまうこともある。防腐剤を使用しているかどうかあらかじめ確認しておこう。夏はあっという間にカビが増殖する季節。アルツハイマーの要因になるのであれば、いままで以上にカビに目を光らせたい。