Self-improvement 自分磨き
「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●オキシトシン
幸せホルモン
オキシトシンで
人生をもっと楽しく!
ダンディズム 2022.02.04
愛情ホルモンやハッピーホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」。癒し効果だけでなくストレス軽減や記憶力向上にも関わっていることがわかってきた。
日頃からオキシトシンの分泌量を高めればさまざまな効用が得られそうだ。
オキシトシンはセロトニン神経を刺激し、精神的な安らぎをつかさどるセロトニンを分泌する。オキシトシンが増えればセロトニンの分泌量も増え、癒やしや幸福感が得られやすくなる。
オキシトシンの分泌を促すには家族や親しい友だちとのふれあいやマッサージなど肌への感覚刺激が最も効果的とされるが、温泉や銭湯で大勢の人と一緒に入浴したり、食事や会話を楽しんだり、さらには困っている人を助けたりすることでも分泌量は増やせるという。
さらにオキシトシンにはストレスホルモンの分泌の抑制、社会性記憶(相手のことを認識し記憶する能力) の向上、他者への信頼感を高めるなど、人間関係の潤滑油としての役割もある。
しかしここ数年にわたるコロナ禍ではこうした他者とのふれあいは難しく、それが社会を刺々しくしている一因なのかもしれない。
もちろん人とのふれあい以外でもオキシトシンの分泌は可能だ。ペットと遊ぶ、動物の動画を鑑賞する、クッションやぬいぐるみなど柔らかいものに触れる、音楽・映画・小説などで感動するといった自分がリラックスできることなら何でもいいという。
またオキシトシンは食物でも増やせるので、ストレスを感じたらビタミンC・ビタミンD・マグネシウム・タウリン・カフェインなどを意識的に摂取するのもおすすめだ。
幸せホルモンオキシトシンだが、残念ながらその効用が逆に作用する場合もある。分泌の程度や状況にもよるが、オキシトシンによって他者との結びつきが強くなりすぎることで、人にだまされやすくなったり、いじめやバッシングで意見が合わない人や部外者を攻撃して排除する行為に発展することもあるという。
オキシトシンの思いがけない弊害だが、最近横行しているロマンス詐欺やSNSによる誹謗中傷など確かに思い当たるケースもある。
もちろんこれらすべてがオキシトシンによるものではないが、オキシトシンの効用を理解したうえでその恩恵だけを享受していきたいものだ。