Self-improvement 自分磨き
「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●脳のゴミ
認知症の原因、
脳内の「ゴミ」
ためない生活習慣とは?
ダンディズム 2022.01.06
認知症にはいくつかの種類があるが、発症率の最も高いアルツハイマー型は脳の活動で生まれる老廃物「脳のゴミ」が原因とされている。
脳のゴミがたまり始めるのは発症の10~25年ぐらい前からで、40歳をすぎたらゴミをためない生活習慣が大切だ。
脳のゴミと言われているのは「アミロイドβ」。脳内にある神経細胞が消滅した際に出る残骸だ。若い頃はある程度自然に除去されるが、加齢で排出力が弱まると脳内に少しずつ蓄積されていく。その後かたまりとなったアミロイドβが脳内に散らばると脳の働きが阻害され、アルツハイマー型認知症が発症するとされている。またアミロイドβは加齢だけでなく脳のオーバーワークでも増える可能性があるという。
健康な脳の維持には睡眠、運動、食事などの生活習慣の見直しが鍵となるが、なかでもアミロイドβは睡眠中に脳から洗い流されるため、良質で適切な時間の睡眠にこだわりたい。
加齢とともに睡眠の悩みも増えるが、規則正しい生活、眠る2~3時間前の入浴、起床後に太陽光を浴びるなどの工夫で睡眠の質も上がる。また午後に眠気を感じたら15分程度の昼寝をすると夜も眠りやすくなるそうだ。
また適度な運動が認知症予防に効果的なことは周知の事実だが、ウォーキングなどの有酸素運動は脳の神経細胞を活性化させ、アミロイドβを分解するするホルモンを分泌させることがわかってきた。適度な運動は良質な睡眠にも直結するので、脳のためにも習慣づけが大切だ。
またアミロイドβの排出は食事でも可能で、「記憶力アップ×集中力アップ×認知症予防 1日1杯脳のおそうじスープ(アスコム)の著者、内野勝行氏(脳神経内科医)は、脳のゴミをスムーズに排出する成分の摂取をすすめている。
同著では脳機能を正常に保つ「αリノレン酸」、抗酸化作用のある「リコピン・セサミン・アスタキサンチン」、脳神経の材料になる「レシチン」、脳の血流をサラサラにする「DHA・EPA」、脳機能を活性化する「γオリザノール」などをまとめて簡単に摂取できる自家製スープを提案している。
スープの作り方はいたって簡単で、物忘れの自覚がある人が毎日一杯飲んだところ、2週間で「運転免許認知機能検査」の点数が大幅にアップした例もあるとか。
良質の睡眠と適度な運動、そして毎日一杯の脳のおそうじスープで若々しい脳の維持を目指したい。
<脳のおそうじスープ>の作り方
①トマト大(約200g)をすりおろす。
②蒸し大豆・くるみ各50gはジッパーつき保存袋(大)に入れ、くるみを砕きながらもむ。
③②に①とノンオイルのツナ2缶・桜えび10g・すりごま大さじ3・中濃ソース大さじ1・塩小さじ1・米油少量を入れてよくもみ混ぜ、袋ごと平らにして冷凍へ。
④飲むときは器に③を60g入れ、熱湯3/4カップを注いで米油少量をたらす。