Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●紫外線と眼病
少しずつ眼に蓄積される
紫外線ダメージ
中高年は様々な眼病に注意!

ダンディズム 2021.08.01

夏の大敵紫外線だが、肌の日焼けほど気にしないのが眼へのダメージ。何十年も経って現れるシミ・シワ同様、中高年になってから重い眼病を発症することもある。しかも紫外線は一年中降り注いでおり、日頃から紫外線量を可能な限り減らすことが大切だ。

日本人の眼は欧米人よりも紫外線に強いとされ、サングラスを常用する人は少ない。しかし日本人も農業・漁業に携わる人や屋外のスポーツ選手は中年以降に眼病を多く発症している。

眼に入った紫外線は角膜や水晶体にほとんど吸収されるが、約1~2%は網膜まで到達し、何十年もかけて眼病の要因となる紫外線ダメージを蓄積する。

中高年が発症する代表的な眼病「白内障」もこれまでは加齢や糖尿病が発症の要因とされていたが、紫外線を浴び続けた人ほど発症のリスクが高くなることがわかってきた。

また30代以上で発症する翼状片(よくじょうへん)は、紫外線が眼の内部に炎症を引き起こし、白目が盛り上がって黒目にかかってしまう病気。手術をしても再発することが多く、進行すれば失明することもある。眼が常に充血し、乱視、視力低下、ゴロゴロ感、白目が炎症して盛り上がってきたら直ちに眼科での受診が必要だ。

ほかにも雪山で紫外線を浴び続けたことで発症する紫外線角膜炎(雪目)や、眼球にシミができる瞼裂斑(けんれつはん)などがあるが、このふたつは年齢に関わらず発症する。

眼の紫外線対策には紫外線カット機能のあるサングラスやメガネが有効だが、色の濃いサングラスは瞳孔が開いて紫外線を吸収しやすくなる。レンズは色が薄く「紫外線カット率の高いもの」や「紫外線透過率の低いもの」を選びたい。また、紫外線カット機能のあるコンタクトレンズも白眼が紫外線の影響を受けやすいのでサングラスとの併用がおすすめだ。ただサングラスやメガネをかけていても紫外線は斜めや横からも差し込んでしまう。外にいる時間が長い人は顔に沿って湾曲したデザインのサングラスにすれば紫外線量をさらに減らすことができる。

紫外線の浴びすぎが原因で眼の疲れを感じたり充血や痛みがある場合は、タオルなどで冷やして眼を休ませたり、紫外線ケアの目薬を差すなどで眼を労わるようにしたい。

他にも眼が乾燥して目の保護機能が弱まらないようドライアイに気を付けたり、抗酸化作用が強いルテイン、眼精疲労に良いビタミンA、筋肉の疲労を和らげるビタミンB1・B2や、充血を防ぐビタミンCなどを積極的に摂取するなど、日頃から眼の健康を意識することも大切だ。

眼から入った紫外線はからだにさまざまな悪影響を及ぼすことがわかってきたが、骨粗鬆症を予防するビタミンDの生成も促してくれるのも紫外線だ。冬であれば1時間、夏なら木陰で30分程度は外で過ごすなど適度な日光浴も心掛けたい。

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