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「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●カビ
梅雨の難敵「カビ」
体内で繁殖すると命の危険も!

ダンディズム 2021.07.01

梅雨になると気を付けたいカビ。食品や湿気の多い水回りを注意する人は多いが、カビは思いがけない場所でいつのまにか発生するのが厄介なところ。
我々が知らない間に体内に入り込み、増殖して命を脅かす。

カビは真菌(しんきん)と言われ、カビが原因の病気は「真菌症」と呼ばれる。そもそも真菌自体は毒性も強くないため通常は体内に入っても問題はない。ただ、疲労やストレスなどで体力や免疫力が低下している時に体内で増殖すると真菌症を発症することがある。

また、抗がん剤やステロイド薬、抗生物質の長期使用でも体内の常在菌が減少して免疫力が低下し、体内で真菌が増殖しやすくなるという。

真菌症はからだのいろいろな箇所で発症するため病名もさまざま。皮膚に発症する水虫(足白癬)、爪水虫(爪白癬)、いんきんたむし(股白癬)などはよく知られているが、他にも肺炎、気管支炎、食道炎、胃腸炎、口内炎などの原因になったり、アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状に関わっていることがある。

なかでも真菌症で最も注意すべきが肺炎。喘息の症状と似ているため喘息と診断されやすいが、症状が長引くようなら真菌症を疑う必要がある。真菌による肺炎とわかれば抗真菌薬の投与で治癒できるが、発見が遅れると肺の切除が必要となったり命に関わることもある。

カビには湿気対策が有効なのは言うまでもないが、室内のカビは湿度60%程度で発生し80%以上になると増殖する。キッチンや浴室などの水回りを清潔に保つのはもちろんだが、意外とおろそかになっているのがエアコンだ。フィルターはマメにしていても、エアコン内部までは掃除をしていないことも多く、空気と一緒にカビをまき散らしている場合もある。業者に内部のクリーニングを依頼したり、買い替えの際にはエアコンの内部を乾燥させて、カビの発生を抑える機能が付いたものを選ぶのも一案だ。

免疫力が下がらなければ神経質になる必要もないが、コロナで体調を崩している人が多い今年の梅雨は特に注意が必要。もちろん肥満や乱れた食生活、睡眠不足、ストレス、過度な飲酒なども免疫力低下につながるのは言うまでもない。

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