Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●コグニサイズ
コロナ禍で注目の「コグニサイズ」
運動+脳トレで脳を活性化

ダンディズム 2021.04.30

国立長寿医療研究センターが開発したコグニサイズ(cognicise)は英語のcognition (認知) とexercise (運動) の造語。Cognitionで脳に認知的な負荷をかけながらさまざまなexerciseを行うのが特長で、認知症予防に効果があることがわかっている。

認知症予防のために計算やパズルなどの「脳トレ」を日課にしている人は多いが、そもそも認知症はからだを動かさなくなったり、歩く速度が遅くなるなど身体機能の低下が発症の要因。脳トレだけでは認知症は予防できないと言われている。

つまり、現在のコロナ禍で巣ごもり生活を余儀なくされからだを動かす機会が減ると、身体機能と同時に脳もダメージを受けているということになる。

そして、こんな状況下に注目したいのがコグニサイズで、そのネーミングの通り、運動と同時に思考力が求められる課題に挑戦することで、からだ全体の血流アップと脳内の活性化を実現。これによって脳の萎縮の進行が抑えられ記憶力も改善するという。

実際認知症になる可能性が高い軽度認知障害の人でも、コグニサイズで認知機能が正常になる例も多い。

認知症予防ときいて「自分はまだ必要ないと」感じる人も多いだろうが予防で始めるなら40歳からがベストだといわれている。コロナ禍で巣ごもり生活が続いているのなら年齢に関係なく始めることをおすすめしたい。

コグニサイズでは「脈拍数が上昇して軽く息がはずむ中強度程度の全身運動をしながら、脳に負荷のかかる難易度の高い課題に取り組む」のが基本。あっさりクリアできる程度の課題では脳への負荷が少ないために効果は限定的になってしまう。例え運動の手順や課題の答えを間違えたとしても落胆せず、少しずつレベルアップしていくのが重要なのだ。

国立長寿医療研究センターが開発したコグニサイズにはコグニステップ、コグニダンス、コグニウォーク、コグニバイクなどさまざまな運動と課題があるが、ひとりでも簡単にできるのがコグニウォーク。運動強度を高めるために大股で少し早歩きながら「しりとり」や、100から3と5の「引き算」を交互に行なったりする。誰かとペアを組んで行えば笑顔も増え脳がさらに活性化するという。また脳に刺激を与え続ける必要があるので最低でも 週に3回、6ヵ月以上の継続が必要だ。

コグニサイズのやり方は国立長寿医療研究センターのサイト以外でも、動画サイトで検索できるので誰でも手軽に始めることができる。

国立長寿医療研究センター
https://www.ncgg.go.jp/hospital/kenshu/index.html

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