Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
●危ない寒い家
冬の寒い住まいが
認知症や心臓病の
原因になる?

ダンディズム 2020.12.03

暖房費を節約しようと我慢して寒い家に住んでいると、脳の神経細胞の質が低下することがわかってきた。
節約も大切だが度が過ぎると血管や脳へのダメージが積み重なり、取り返しのつかないことになることも…。

最近発表された慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授らの研究では、冬場に1度温かい家に住むと脳神経が2歳若くなる反面、寒い家では脳が早くに劣化する可能性があると指摘している。

寒い家では室温の変化が激しいため血管の拡張収縮が繰り返されて動脈硬化が進行しやすく、脳の劣化を早めるという。ヒートショックによる突然死は知られているが、死に至らないまでも血管はその都度ダメージを受けてしまう。脳の血管がダメージを受けると自律神経や睡眠へ悪影響を及ぼしたり、認知症の発症につながることもある。

WHO(世界保健機関)は2018年11月、冬の住宅の最低室内温度として「18度以上」を強く勧告しており、高齢者にはさらに高い温度を推奨している。

ところが国土交通省が平均年齢57歳の住居2000戸を調査したところ、居間では6割、寝室・脱衣所に至っては9割もの家が18度に達しておらず、廊下・脱衣所の平均値は約12度、居間でも16度しかなかったという。

さらに調査では朝の居間の室温が18度未満の住宅に住む人の総コレステロール値、悪玉コレステロール値は明らかに高く、また心電図にも異常が現れやすいことがわかった。

反対に部屋を暖かくすると、気管支喘息、のどの痛み、手足の冷え、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などが改善されることもあるという。

室内を暖かく保つには「住宅の断熱性」が効果的だが、壁や床に断熱材を入れるにはコストがかさむので、とりあえず窓にひと工夫して冷気の侵入を抑えるのが手っ取り早い。

例えば1箇所につき3万~10万円程度でできる「内窓(二重窓)」や複層ガラスへの交換、さらにガラスに断熱シートを貼ったり、断熱カーテンに交換するだけでも室内をある程度暖かくできる。

また寝室の室温が13度未満になると中途覚醒やいびきなど睡眠にも悪影響を及ぼすので、寝室が寒い場合は暖房器具を使用した方がいい。ただし暖房で部屋が乾燥しても中途覚醒につながりやすいため加湿器も必要だ。からだの要である血管を守るためにはとにかく家を暖めることが重要。血管を痛めたことで発生する医療費を考えると、暖房費の節約もほどほどにするのが賢明と言える。

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