Self-improvement 自分磨き

「ネンネンコロリ」より「ピンピンコロリ」PPKプロジェクト
病に嫌われる体質へ…
「ケトン体」は
不安社会の救世主?

ダンディズム 2020.06.03

人気の糖質制限ダイエットは強い糖質制限でブドウ糖を枯渇させ、脂肪を効率的に燃焼させる。そして脂肪燃焼時に発生するのが「ケトン体」で、糖尿病や認知機能の改善、ガンの予防や進行の抑制、さらにはインフルエンザ予防に効果があることがわかってきた。

ケトン体の増加を促す食事療法の「ケトン食」は、1920年代からアメリカで小児の難治性てんかんの治療に用いられていた。ケトン体は脳の機能低下を防ぐ重要な栄養素のひとつで、脳神経細胞のエネルギー不足を解消し、てんかんの症状を改善する。ケトン体が認知症の予防や改善に効果があるのも、脳のエネルギー不足を補うからだ。

それとは逆に糖をエサにして増殖するのがガン細胞で、糖質を制限すればケトン体が増えてガン予防や進行の抑制につながるという。

実際伝統的にケトン食に近い食習慣を守ってきたイヌイット民族は1910年以降欧米型の食文化が普及したことで、それまでほとんどなかったガンが急増したというから興味深い。

またケトン体にはインフルエンザの予防効果があることも最近のアメリカの大学の実験で報告されている。ケトン食を与えたマウスにインフルエンザを感染させると、ケトン食を与えなかったマウスより明らかに死亡率が低かったという。これはマウスの肺に感染のバリアになるガンマ・デルタT細胞が増加したためで、このT細胞は肺だけでなく皮膚、腸管においても感染のバリアになることがわかっている。つまりケトン体が免疫機能の維持にも役立つということだ。

てんかんやガン治療を目的としたケトン食療法は厳しい糖質制限を行なわなければならないが、体質改善が目的ならシビアな食事制限は必要ない。例えば米・パン・パスタなどの炭水化物や、糖分を多く含む食品の摂取を意識的に抑えたり、ケトン体に変換されやすい中鎖脂肪酸100%のMCTオイルやココナッツオイルを摂取すれば効果があるとされている。

認知症やガン、感染症などさまざまなリスクにさらされている我々にとって、ケトン体を増加させる食生活を模索するのも選択肢のひとつかもしれない。

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