Self-improvement 自分磨き

男の冷え症
加齢とともに増える男性の冷え症
ガマンのしすぎは万病のもと

ダンディズム 2018.12.28

手足が冷たいと感じるようになったらそれはもう冷え症かも。最近の研究では加齢による冷え症は血管の老化が要因で、放っておくと脳梗塞などの引き金になることもあるという。最近流行りの「温活」は女性だけでなく男性にも必要なのだ。

冷え症の主な原因は血行不良による自律神経の乱れ。現れる症状は手足や内臓の冷え・肌荒れ・くすみ・頭痛・腰痛・頻尿・膀胱炎・下痢・便秘・咳・ぜんそくなど実にさまざま。自律神経は過度なストレスでも乱れるので、ストレスが原因で冷え症になることもある。

また運動せずに同じ姿勢のままでいる人も要注意。足の筋肉を使わないと血流が悪くなり必然的に足が冷えてしまう。長時間座ったままでパソコン作業している人や接客業などで立ちっぱなしの人は冷え症予備軍と思っておいたほうがよい。

しかも最新研究では冷え症の人は普通の人より血管が硬く(=老化)なっていて、それが脳梗塞の原因となることもわかってきた。普段は血圧が正常でも血管が硬いために血圧の変動幅が大きくなり、それが脳梗塞の引き金になることがある。

ちなみに「冷え性」が「冷え症」と表記されることが多いのも、冷えが万病のもとになるのがその理由。男性は女性より筋肉量が多いので冷え症とは無縁に思えるが、血管の加齢が要因のひとつとなると対策は必要になる。

冷え予防でまず大切なのは衣類。最近は吸湿発熱素材を使用した長袖シャツやスパッツ、腹巻などカラフルでおしゃれなものが多く出回っているので賢く利用したい。窮屈な衣類は血流を悪くするので避け、マフラーで太い血管が多い首周りを冷やさないこともポイント。

そして軽い運動は不可欠。ウォーキングも少し早歩きにするだけで血流が良くなりからだが温まるし、ストレッチをすれば加齢によって硬くなった血管も柔らかくなり冷え症の改善に効果的だ。血管が柔らかくなると血流がよくなるのはもちろん動脈硬化の改善やストレスの軽減、姿勢の向上など若返りの効果があるので習慣化することをおすすめしたい。

もちろん食事も重要で栄養のバランスを考えた温かい食事を摂り、冷たいものは控える。寝る前にシャワーではなくゆっくり入浴してからだの芯から温めることも重要だ。

いくつになっても元気でいるためにはからだを冷やさないこと。老若男女を問わず必要な健康法だ。

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