Self-improvement 自分磨き

格安スマホは、本当に大丈夫なのか?
安くなる理由を知っておけば
心配いらずで、驚きの価格!

ダンディズム 2017.07.04

圧倒的な安さで市場拡大を続ける格安モバイルだが、あまりの安さゆえに乗り換えをためらう人も多い。しかし安い理由とメリット・デメリットを把握した上で乗り換えれば、月々の支払金額を大幅に減らせるのも事実。これからスマホを試してみたい人も、格安スマホに乗り換えようかと考えている人も、まずは情報収集から。

最近テレビコマーシャルなどで露出が多くなった格安を売りにする「UQモバイル」「マイネオ」「ワイモバイル」「楽天モバイル」などは「MVNO=Mobile Virtual Network Operator」と呼ばれ、「キャリア」と呼ばれる「ドコモ」「au」などとは別のカテゴリーの業者だ。そしてMVNOが提供するSIMカード(スマホが誰のものなのかを特定する小さなカードのこと)が「格安SIM」、MVNOの通信回線と組み合わせて使う端末のスマホが「格安スマホ」となる。

スマホ初心者なら格安スマホがオススメだが、すでにスマホを使っている人でもスマホ本体はそのままで格安SIMだけを購入することも可能。本体費用不要で初期費用を大幅に減らせるが、キャリアのサービスが使えなくなることもあるので事前チェックは不可欠だ。

次にMVNOが低価格の理由だが、

①「キャリアの通信回線の一部を借りている」
これまでキャリアは通信インフラに膨大なコストをかけてきたが、MVNOは通信回線を借りているだけなので安い料金設定が可能になる。気になる通信速度やつながりやすさも、基本はドコモやauの回線と同じなので不自由を感じることも少ない。格安SIMを扱うMVNO事業者は現在急増中で、料金プランやサービスも多種多彩だ。

②「店舗が少ない」
キャリアの店舗は全国どこにでもあるが、MVNOは店舗をほとんど持たない。これによって大幅な経費削減ができるのだが、格安スマホやSIMカードの購入はネットが基本となる。サポートセンターもあるが電話はつながりにくくメールの対応にも時間がかかるため、問題解決はネット検索などで自力でできた方がいいだろう。

③データ料金をメインにした料金設定
MVNOの料金設定はデータ料金が基本なので、通話料は通話した分だけ加算される。料金も割高な上、キャリアでは当たり前の「かけ放題プラン」や「家族間無料通話」もないことが多い。最近ではオプション料金でかけ放題になるプランも出始めたが、キャリアのままの方がお得な場合もあるので見極めが重要だ。またLINEを使っているのならLINEの無料通話である程度カバーできる場合もある。

④スマホ本体の性能がキャリアほど高くない
低価格なので当然ではあるが、格安スマホのスマホ本体にはキャリアほどハイスペックなものは少ない。もちろん通話やデータ通信などの基本機能に全く問題はないが、最新のアプリやハイスペックカメラにこだわるのなら事前確認は不可欠。中古のスマホを購入するというという手もあるようだ。

ざっくりではあるが上記がMVNOが低価格になる主な理由で、安くなる分デメリットが生まれるのは致し方ないと言える。キャリアのメールアドレスが使えなくなるのもデメリットのひとつだが、これまで使っていた電話番号は少しの追加料金で引き続き使えるのでショートメールはいままで通り使えるし、MVNOの新しいメアドを登録すればメールの送受信も問題ない。もしメールのやりとりはPCがメインでPCからスマホに転送しているのなら転送先のメアドを変更するだけでOKだ。

最後にMVNOのデメリットのひとつに、キャリアのように海外で簡単に使えないことがあげられる。キャリアなら簡単な設定だけで通話もデータ通信も可能だが、MVNOは海外用のSIMを購入し、自力で設定を行わなければならない。しかも渡航先によっては思うようにデータ通信ができないことも多いので、海外に頻繁に出かける人には現段階では不向きと言える。

しかし料金がおさえられることで発生するデメリットが許容範囲であればMVNOの価格は大きな魅力。一度検討してみる価値は十分にありそうだ。

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