Self-improvement 自分磨き

スメルケア
からだのニオイは年齢で変化する
それぞれに合った対処法で、
ストップ・スメハラ!

ダンディズム 2017.04.04

エチケット志向の高まりで注目され始めた「スメルケア」。ニオイに敏感な女性には自分でも知らないうちに「スメルハラスメント」をしている場合もあるようだ。
最新の研究では、体臭は発生する部位や性質が年齢によって変化するので、それぞれに効果的なケアをすることでニオイは軽減できることがわかってきた。

デオドラント製品を数多く開発している「マンダム」の「男のにおい総研(http://m-age.jp/smell)」によると、10代半ばから20代半ばは「汗臭(ワキ臭)」が中心で、30半ば~50代半ばは「ミドル脂臭」、50代半ば以降からは「加齢臭」へと変化することがわかってきた。もちろん50代を過ぎたからといって「汗・ワキ臭」がゼロになるというわけではなく、年を重ねるにつれてニオイの種類が増えると考えた方がよい。

まず、10代半ばから発生するすっぱい臭いの「汗臭(ワキ臭)」は、常在細菌が「皮脂」と「汗」を代謝・分解することが原因。汗をかきそうな時は朝にデオドラント剤を使い、昼にはボディペーパーで汗を拭きつつ殺菌すればニオイが抑えられるという。

ところが30代半ばになると汗をかく場所は後頭部・頭頂部・うなじへと移動し、最近よく耳にするようになった「ミドル脂臭」を発生し始める。使い古した油のようなニオイが特長で「ジアセチル」という成分が「皮脂臭(中鎖脂肪酸)」と混ざって生まれるという。ミドル脂臭を抑えるには、ジアセチルを殺菌しつつ皮脂をしっかり落としてくれるミドル脂臭対策シャンプーを選ぶと効果的だ。

さらに50代を過ぎた頃には、胸や背中などの体幹部を中心に加齢臭の「ノネナール」が発生する。皮脂成分が酸化して生まれる枯れ草のようなニオイで、予防には殺菌よりも皮脂を取り除くことが重要になる。ボディペーパーで皮脂をこまめに拭き取ったり、入浴時には加齢臭に効果のあるボディシャンプーや石けんで背中や皮脂の分泌が多い耳の後ろなどをしっかり洗うことでニオイが抑えられるという。しかし、この加齢臭が厄介なのは、皮脂成分の酸化は冬でも発生するということ。冬物の衣類は夏ほどこまめに洗わないので、ニオイが蓄積しないよう衣類の消臭スプレーを使用するなどの対策も必要になる。

ほかにも抗菌防臭対策を施した下着や体内で消臭を行うサプリメントなど、さまざまなニオイ対策商品が発売されているので、自分のニオイの性質を認識しつつ効果がありそうなものは積極的に取り入れていきたい。

また加齢臭が「誰でも感じやすいニオイ」なのに対し「ミドル脂臭は敏感な人しか感じないニオイ」であることもわかってきた。今の世の中、身近な人が感じないからと安心せず、ある程度の年齢になったら「誰かに不快感を与えているかも…」と認識して対策することが大人のたしなみと言えそうだ。

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