Self-improvement 自分磨き
花粉シーズンがやって来た!
最新医療から民間療法まで、やれることは何でもする!
ダンディズム 2017.02.02
敏感な人ならもう感じている花粉の飛散。目にかゆみを感じたら早い目の対策が肝心だ。日本気象協会によると今年の花粉シーズンは2月上旬に九州北部や中国・四国・東海からスタート。前年と比べると西日本を中心に200%以上のところもあるという。
また、例年と比べても近畿・四国・九州地方の多くの地域で「例年を上回る」との予報が。一方北陸・東海・中国地方では「例年並み」、東北・関東地方では「例年より少ない」、北海道では「非常に少ない」となっているが、飛散量が少ない予報でも花粉症の人は万全の対策が必要だ。
花粉症を軽減するのに有効なのが、強い症状が出る前から治療をスタートさせる「初期療法」。すでに花粉症になっている人なら花粉が飛び始める1~2週間前から薬を服用すれば、飛散量が多くなっても症状を軽減できる。アレルギーは症状が悪化すると薬が効きづらくなるうえ辛い時期も長くなってしまう。
初期療法を怠り夜も眠れないほど悪化させてしまったのに病院に行かない人がいるが、これは最悪のパターン。悪化させてもさまざまな治療法があるので、とにかく早い目に医師に相談するのをおすすめする。
治療は投薬が基本だが、他にもアレルギー反応を起こしている鼻の粘膜にレーザーを照射する「レーザー治療」や粘膜を電気凝固する「高周波ラジオ波電気凝固治療」などがあり、多くの耳鼻咽喉科で行われている。
また対処療法ではなく完治を目的としているのが最新医療の「舌下免疫療法」。まだスギにしか対応していないが、アレルギーの原因物質を含むエキスを舌の下に投与して体内に吸収させることで体質そのものを少しずつ改善させる。保険適用も認められているが薬の投与期間は2~5年もかかり、投与は毎日なのでハードルはやや高め。年齢制限があるほか花粉症のシーズン中は治療が始められないなどいくつかの制約もあるので、まずはかかりつけ医に相談してみよう。
とにかく花粉症で一番大切なのは花粉をできる限り排除すること。花粉予報で飛散量が多い日はできるだけ外出を控え、マスク・メガネ・帽子・空気清浄機などを活用し、こまめに掃除をするのは基本中の基本。
また、最近は花粉対策のさまざまなアイテムも多く発売されているし、既存のものを使った予防方法もあるのでいくつかご紹介しよう。
例えば、市販の馬油やワセリンなどを綿棒で鼻の粘膜に直接塗って花粉を遮断する方法。ニオイが気になる人専用のクリームもあるのでそちらがおすすめだ。ただ、これでは目が守れないので、イオン効果で花粉を顔によせつけなくするミストのスプレーと併用すればいい。
さらにからだや衣類についた花粉を自宅に入れないために衣類から花粉を落としてから家に入り、洗顔、目の洗浄、鼻うがいをすること。目と鼻の洗浄は専用液もあるので、こちらも活用したい。症状が重い人は帰宅直後に入浴して洗髪するなどの工夫も必要だ。
最後に最近注目されているのが継続的にヨーグルトなどの発酵食品を食べて腸内環境を整えること。即効性はないものの続けて摂取することで免疫力が高まり症状が軽減することを厚生労働省も認めている。花粉症の軽減を謳った乳酸菌のサプリもあるので、こちらもおすすめだ。
とにかく症状を軽減する方法は多種多彩。あふれる情報から自分に合うものを見つけだして、春を少しでも快適に迎えたい。