Self-improvement 自分磨き

進化するスキー板は中高年の味方!
初心者も上級者も、いざ、ゲレンデへ!!

ダンディズム 2016.12.05

中高年のスポーツとして注目を集めているスキー。若い頃ゲレンデに通ったスキーヤーのみならず初心者も増えているという。
「相当な体力が要求される極寒のスポーツをなんで今更?」と思うだろうが、テニスラケットがデカラケになってスウィートスポットが拡がったように、ゴルフのドライバーが飛距離を伸ばして左右に曲がりにくくなったように、スキー板の進歩がスキーをやさしいスポーツに変えたのだ。

1990年代にスノーボードをヒントに開発され、それまでのスキー板の常識を変えたのがカービングスキー。サイドカーブが強く回転半径が小さいのが特長で、先頭部と後部の幅が広く、中央部が細くなっている。さらに昔より10cm〜20cm程度短かいものを使用するので、操作性が飛躍的にアップ。軽量化も進み、疲れにくいのもポイントだ。

かつてのような細くて長いスキー板では、前傾姿勢で谷側に加重し、スキー板をずらすことでターンしていたが、カービングスキーではエッジを立て内側に倒れ込めばくるりと回れる。子供なら一日の講習でスキー操作がほぼマスターできるというから驚きだ。膝への負担も少ないので中高年でも無理なく楽しめる。

最近ではバックカントリー(ゲレンデではなく雪山を滑るスキー)用に幅をより広くしたファットスキーなども登場。使う人のレベルやニーズに応じて、形状・幅・長さなどが選べるのも昔とは大きく違う。

また、凍えるほどの寒さに耐えるスポーツというのも昔の話で、進化したスキーウェアやインナーを身につければ、寒さが堪えるようになった中高年でも安心。ウェアも昔よりも薄くて軽量になったので、より動きやすさを実感できる。

またゲレンデに出てみると、あれほど長かったリフト待ちの時間がリフトの定員数増加や高速化、ゴンドラの普及のおかけでほとんどないし、寒さに震えたトイレには暖房便座が完備されている。さらにスキー板などのかさばるものは宅急便で送れば移動も楽だし、レンタルならスキー板やブーツはもちろん、ウェアまで揃っている。

そして忘れてはならないのが日本のスキー場には温泉が多いということ。ほどよく疲れた後の温泉は最高に気持ちがいいし、吹雪いて滑りたくないときは温泉に何度も入ってゆっくりすごせばいい。実際、最近はシニア向けのスキーツアーも充実していて、その多くが温泉地。ツアーには初心者向けのスキースクールもあるので、定年後にスキーを始める人も多いという。

とにかく山頂から眺める雪山の壮大な景色や真っ白なゲレンデの輝きは、年齢を重ねるほど素晴らしく感じるもの。これも中高年の間でスキー人気が復活した理由のひとつだろう。

シニア向けのスキーツアー、スキー教室を行っているNPO法人
ナイスエージング・スキーヤーズ協会 http://www.na-sa.org/

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