Self-improvement 自分磨き
新しい仲間との出会い
これもボランティアの魅力だ!
ダンディズム 2016.09.05
1995年阪神・淡路大震災が発生した年を日本では「ボランティア元年」と呼んでいる。誰もが不慣れだったため混乱もあったが、日本中がボランティアの役割の大きさに気づき、これがボランティアを根付かせるきっかけとなった。
あれから20年以上経過したが、厚生労働省によるとボランティアの主な人材源はいまだに主婦層と高齢者層が中心で、現役男性への期待値は高いものの参加者はまだまだ少ない。やってみたいとは思っても、時間に余裕がないのが本音だろう。
ところでボランティアに参加した人に活動を通じて得た収穫について尋ねると、一番多い答えが「多くの仲間ができたこと」である。アメリカではボランティアをすることで新しい出会いを見つけ、そこから仕事を広げて行きたいという考えもあるらしい。日本ではボランティアは無償というイメージが強いが、そうしたメリットを求めるのもいいかもしれない。仕事につながらなくても、今まで知らなかった人たちと出会うことで世界が広がれば素晴らしいし、ボランティアを継続するモチベーションにもなる。
身近で簡単なボランティアには、町内会主催のゴミ拾いや避難訓練、地域の巡回などがあるが、より積極的なものには高齢者、障がい者、日本在住の外国人のサポート、文化・芸術 やスポーツ教室の指導・運営、町おこし・村おこしの活動などがある。
さらにハイレベルを目指すならJICA(http://www.jica.go.jp/volunteer)の「シニア海外ボランティア」という選択肢もある。40~69歳が対象でこれまで得た専門知識や技術を生かしながら、さまざまな国で活動するのだが、こちらは語学力に加え健康審査もあり、二次選考をパスしなければ参加できないというハードルの高さ。しかし世界への社会貢献となれば、夢がふくらむ人も多いのではないだろうか。
そして今注目なのが2020年の東京オリンピック・パラリンピックのボランティア(https://tokyo2020.jp/jp/get-involved/volunteer)。「大会ボランティア」と「都市ボランティア」があり、大会オリンピックは観客サポート・メディアサポートなどの業務を中心に競技会場や選手村などで活動、都市ボランティアは国内外からの観光客へ観光案内や交通案内を行う。それぞれ約8万人、1万人の規模で、募集は2018年夏頃からスタートする。
世界中の人々とふれあいながらオリンピック・パラリンピックの感動を共有できる新しい仲間ができれば、その後の人生への期待も大きくなる。