Self-improvement 自分磨き
ストップ・ザ・認知症!
軽度認知障害の兆候を見逃すな!
ダンディズム 2016.08.05
誰もが不安になる認知症だが、健常者と認知症患者の中間には軽度認知障害(MCI)があることがわかってきた。MCIのまま放置すると認知機能の低下が続き、5年間で約50%が認知症へ進行するという。しかも厚生労働省は「65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍とされる」と発表した。
MCIの症状で多いのが物忘れ。普通に会話ができ日常生活にも大きな支障がなければ単なる加齢と見過ごしてしまいがちだが、おかしいと思ったらできるだけ早く対処することが必要だ。
認知症の主な原因とされているのが食生活や運動などの生活習慣の乱れ。食事は野菜や魚などを中心にポリフェノールの含有量の多い食品を食べ、週に3日以上はウォーキングなどの有酸素運動を行い、毎日30分以内の昼寝などが有効とされている。
最近では「認知症予防教室」を開催する自治体も増え、脳に刺激を与える運動や脳を活性化させるプログラムなどを実施している。たくさんの人と関わりながら楽しくわいわいすることで効果もさらにアップするという。
またMCIになる前から自己管理できる「認知症予防のためのインターネット登録システム→アイループ(IROOP)」(https://iroop.jp/WWW)もこの7月にスタートした。国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターが運営し、40歳以上の健康な人を対象に認知症予防を目的にした数万人規模のデータを蓄積することで発症の予防因子を解明し、認知機能改善薬の開発を目的としている。登録者は半年ごとに食事や睡眠など生活習慣に関するアンケートや認知機能検査などが受けられ、その結果は検査の翌日から閲覧できるという。さらに経年変化も確認できるので、早めの対応が可能になる。
もはや認知症も予防できる時代。ただ漠然とした不安を抱えて毎日を過ごすより、予防のための努力を惜しまないこと、それが唯一の処方箋だ。