Region 地域

松阪市

地方自治体 2015.09.

松阪市は、西部一帯が山岳地帯で中央部は丘陵地、東部一帯には伊勢平野が広がり、北部を雲出川、南部を櫛田川が流れる自然に恵まれた環境にあります。年間平均気温は14~16℃で全般的に温暖な気候区にあり、こうした自然環境が「松阪牛」や「松阪茶」などのブランドを育み、全国に誇れる特産品となっています。

また、松阪市には国内最古級の土偶が出土した粥見井尻遹跡や、祭祀場として知られる国史跡の天白遹跡、国内最大級の船形埴輪が出土した宝塚古墳があり、この地域が縄文時代から栄えてきたことを物語っています。

江戸期には伊勢街道、和歌山街道が合流する交通上の要地であったことから宿場町として栄え、市場庄の家並みや波瀬の本陣跡は当時の賑わいを偲ばせています。このような地の利が、商業の発展にも大きく寄不し、商人の持つ富、江戸や京都から得た情報が自由闊達な商人気質を高め、松阪商人の三井高利、国学者の本居宣長、北海道の名付け親とされる松浦武四郎など多くの偉人を輩出しました。松阪市は、その足跡が今なお残されている歴史と文化が薫るまちです。

御城番屋敷

松阪牛のすき焼き

◆歴史と文化

松阪市には国内最古の土偶が出土した粥見井尻遺跡や西日本最大級の祭祀場を有する国指定史跡の天白遺跡があり、この地域が縄文時代から繁栄していたことを物語っています。

また、伊勢地方で最大規模の国指定史跡宝塚古墳(5世紀)から日本で最大の「船形埴輪」が出土し、伊勢平野の広い範囲に影響を及ぼしていた「王」が存在していたと推測されます。

奈良・平安時代には、都と東国を結び、伊勢神宮を中心とする道路網が開かれ、伊勢街道や伊勢本街道が大和をはじめとする要所と伊勢を結ぶ街道として重要な役割を果たし、この地域の発展に大きく影響を与えました。

そして、天正16(1588)年、蒲生氏郷の松坂開府により、伊勢街道が松坂の町中を通るようになりました。

その後、江戸期を通じて、和歌山街道と伊勢街道が合流する交通の要地であったことから宿場町として栄え、魚町・市場庄の家並みや波瀬の本陣跡は当時の繁栄を忍ばせます。

明治、大正、昭和の時代を経て、現在では、国道23号、42号、166号が交差する交通の要衝として17万人余りが生活する地域を形成しました。

平成17(2005)年1月1日に、松阪市・嬉野町・三雲町・飯南町・飯高町の1市4町が合併し、新しく生まれた松阪市は、南三重の中心都市としての役割を担い、更なる発展が期待されています。

氏郷まつり

松阪商人の館

◆「松阪」と「松坂」

蒲生氏郷の開府以来使用されていた「松坂」は、「大坂」が「大阪」に変更されたこともあり、明治22年(1889年)の町制施行の際に「松阪」に統一され、現在に至っています。

◆地理と自然

松阪市は、三重県のほぼ中央に位置し、東は伊勢湾、西は台高山脈と高見山地を境に奈良県に接し、南は多気郡、北は雲出川を隔てて津市に接しています。

地形は、西部一体が台高山脈、高見山地、紀伊山地からなる山岳地帯、中央部は丘陵地で、東部一帯には伊勢平野が広がり、北部を雲出川、南部を櫛田川が流れています。

面積は、東西50km、南北37kmと東西に長く延び、総面積で623.64K㎡を有し、三重県全体の約10.8%を占めています。用途別にみると、耕地76.80K㎡(12.3%)、宅地30.41K㎡ (4.9%)、森林427.61K㎡(68.6%)となっており山林の占める割合が高くなっています。

気候は、おおむね東海型の気候区に属し、西部は寒暖の差がやや大きく内陸的な特性を持っています。年間平均気温は14℃~16℃で、降水量は平野部では1,500mm程度ですが、山間部では2,000~2,500mmとかなり多くなっています。全般的には温暖な気候となっています。

◆主なイベント(予定)

  • 氏郷まつり 11月3日
  • 松阪牛まつり 11月22日

PAGE TOP